国の医療保険だワン!

タロウ先生: 今日は『医療保険』についてのお話だワン。医療保険といっても、民間の保険でなく国の医療保険についてだワン!

あすか:国の医療保険て、毎月給与から引かれている健康保険の事かな?いつも結構な額が引かれてるんだよね…(汗)でも、健康保険に入っているから病院に行った時の負担が3割で済むんだよね!

タロウ先生:そうだワン!日本は国民全員が国の医療保険に加入しないといけない「国民皆保険」という制度になっているワン。国の医療保険は、実はたくさん保障があるんだワン。
まず、あすかのような会社員は、「第2号被保険者」と呼ばれるワン。


あすか:「第2号」っていうことは、1号とかもあるの?

タロウ先生:1~3号まであるワン!
第1号被保険者は、主に自営業の人だワン。
第3号被保険者は、第2号被保険者の扶養に入っている人、つまり奥さんやお子さんだワン。
じつは、第2号被保険者は、国の保障が一番手厚いんだワン!


あすか:そうなんだ!どんなふうに??

タロウ先生:第2号被保険者の人にのみ、「出産手当金」「傷病手当金」という手当金があるワン。
「出産手当金」は、出産の前後約3か月間の間、給与の3分の2のお金がもらえるワン。
「傷病手当金」は、ケガや病気で会社を3日以上休んだ時に、4日目以降から給与の3分の2のお金がもらえるワン。(最長1年6ヶ月だワン)

あすか:そうなんだ!出産のときに一時金42万円がもらえるっていうのはよく聞くけど、そんな手当があるんだね。しかも、ケガとか病気で働けない時にお金が出るのも助かるね!

タロウ先生:そうだワン!
次に、1~3号被保険者みんなが使える制度で、とても重要な制度があるワン。それは「高額療養費」というものだワン。どんな制度かというと、医療費の支払に上限が設けられているのだワン。
つまり入院や手術をして、本来の医療費がうんと高くなってしまっても、定められた金額以上は支払わなくて良いワン。
例えば、普通の会社員の人だったら、月に9万円位が限度だワン。月に9万円を超えた分は支払わなくて良いのだワン。(注:9万円とは目安だワン。本当はもっと細かい計算式があるワン)

あすか:えっ、そうなの!じゃあ、例えば病気で1ヶ月入院して、手術に100万円かかっても、自分が払うのは約9万円で良いって事?


タロウ先生:その通りだワン。

あすか:それはすごい制度だね!病気になった時の不安が一気に減った気がする。

タロウ先生:ただし入院中の食事代は対象外だワン。その他実際には、パジャマやタオルとか、いろいろな雑費がかかると思われるワン。まあそれはそんなに大きい金額にはならないと思うワン。

あすか:そうだね~。そっか、毎月高い健康保険料を払っている分、たくさんの保障があるんだね。

タロウ先生:そうだワン。いつも給与から自動で引かれてしまうから、あまり意識することが無いかもしれないけど、国の保険はとっても手厚いんだワン!

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