株式会社設立の手続きや必要書類について①まずは定款の準備から!
目次
株式会社設立の手続きや必要書類について
タロウ先生:今回からいくつかの記事に分けて、株式会社の設立手続きについてまとめていきたいと思うワン!
あすか:株式会社を作るなんて、わくわくするね!アキジロウさんが社長になるんだね!
アキジロウ:そうなのだワン、今はもう自身の業務に追われているから、会社設立の手続きはタロウ先生に手伝ってもらうことにしたワン!
タロウ先生:会社設立の手続きは、司法書士に依頼すればやってもらえるのだけど、司法書士に依頼するには10~15万円くらいかかるワン!なので、勉強も兼ねて僕が手伝うことにしたワン!
あすか:そうなんだ!確かに、会社設立の手続きなんて滅多にやる機会が無いから、良い経験になるね!
具体的には、どんなことをすれば良いの?
タロウ先生:株式会社設立には、大きく分けて2つの手続きが必要だワン!
その2つとは、
①定款の認証
②登記の申請
だワン!
費用については、、印紙代や印鑑作成代、登記の際にかかる「登録免許税」など、合わせて大体30万円位の費用がかかるワン!
あすか:そうなんだ!司法書士に依頼すると、プラス10~15万円だから、40~45万円かかるってことだね!
タロウ先生:そうだワン!でも、司法書士に依頼すれば、プロに任せる安心感もあるし、慣れない書類を作ったり、色々な役所に行く手間も省けるワン!
本業で忙しい人にとっては、費用を払っても司法書士に依頼するメリットは大きいワンね。
あすか:確かに、慣れないことをするのって結構労力がかかるもんね!
定款や登記ってなに?
あすか:さっき、会社設立には「定款」とか「登記」が必要って言ってたけど、それって具体的にはどんなものなの?
タロウ先生:簡単に言うと、「定款」とは、会社運営に関する基本的なルールを定めた、その会社の憲法のようなものだワン。事業内容や創始者なども記載するワン。
次に「登記」とは、会社の重要な事項を国で管理する帳簿に登録し、広く一般に公開する制度のことだワン!登記が完了すると、正式に会社が設立したことになるワン!
あすか:そうなんだ!どちらも重要な手続きだね!
タロウ先生:そうだワン!また、提出書類に間違えがあったりすると、再提出になったりして、さらに手続きに時間がかかってしまうので、事前準備や確認が必要だワン!
まずは定款の準備から!
タロウ先生:それではさっそく、定款を作る準備をするワン!定款には、書き方のルールなどがあるけれど、ネットで検索すると雛形がたくさん出てくると思うから、それを使用すると良いワン!
定款に記載する事項には、次のようなものがあるから、これは事前に決めておく必要があるワン!
定款作成にあたり、決めておく必要があること
・社名 |
・設立日 |
・事業目的(ネットで例が出てくるので参考に) |
・住所 (市までの記載にしたほうが無難。市内で引っ越しした際、番地まで記載すると定款の変更が必要になってしまうため) |
・株式総数 |
・資本金の額 |
・事業年度(※すぐに決算が来ないよう注意!) |
あすか:最後の、「※すぐに決算が来ないように注意」っていうのはどういうこと?
タロウ先生:これは、決算を1年区切りでしなければならないため、注意が必要ということだワン。
例えば、「4月1日から3月31日」を事業年度とした場合、3月20日に会社を設立したら、11日後には決算を行わないといけなくなってしまうということとだワン!ほとんど業務をしていないのに、決算をしなければならなくなり、手間や費用がかかってしまうワン!
あすか:確かにそれはもったいないね!事業年度を決める際は、いつ会社を設立するのかも合わせて考えないといけないね!
タロウ先生:そうだワン!さて、上記をきめて、ひな形などに従い定款を作ったら、そのほか必要書類を準備するワン!
定款の申請に必要な書類
・定款の製本(3部作成する) |
・発起人の印鑑証明 1部 |
・収入印紙4万円 1枚 |
・公証人の定款認証手数料 現金5万円 |
・定款の謄本交付手数料 現金250円 |
・発起人の実印 |
・実質的支配者となるべき者の申請書( 日本公証人連合会のホームページ から印刷可能) |
タロウ先生:定款の製本は、ホチキス留めして、すべてのページの継ぎ目に発起人個人の実印で割印をするワン!枚数が多い時は、袋とじにして裏表に割り印をするワン!
あすか:ごめん、今更なんだけど、発起人ていうのはどういう人?
タロウ先生:発起人とは、資本金の出資・定款の作成など会社設立の手続きを行う人だワン。
取締役のように会社経営の責任を負うのではなく、会社設立時のみ、出資や会社手続きの責任を負う人のことだワン。
あすか:そうだったんだ、なるほどね~。
準備が出来たら、手続きはどこへ?
タロウ先生:定款とその他必要書類が準備出来たら、「公証人役場」で認証を受けるワン!
あすか:公証人役場?
タロウ先生:そう、公証人役場だワン。公証人とは、会社定款の認証や、遺言書・離婚契約書などの公正証書作成を行う公務員だワン。
その公証人が執務をする事務所が公証人役場だワン。
あすか:へえ、あまり聞いたこと無いね。この辺にもあるのかなあ。
タロウ先生:公証人役場は、全国の主要都市にあるワン。日本公証人連合会のホームページで調べることが出来るワン!
ここで注意が必要なのは、株式会社の本店所在地がある都道府県内の公証人役場で認証を受ける必要があるということだワン!
あすか:どこでも良いわけじゃないんだね!
タロウ先生:そう、間違って違う 管轄の 公証人役場で認証を受けても、正しい管轄で再度認証を受けなくてはならないので、注意するワン!
また、認証を受ける際は、原則発起人全員で行くことになっているワン。もしそれが難しいようなら、委任状が必要だワン。
あすか:そうなんだ!もし複数人でいくなら、何度も行くことにならないようしっかり準備していきたいね!
タロウ先生:そうだワン、公証人役場も、事前予約が必要だったりするから、行く前に電話などで手続きの流れを確認するワン!
あすか:うん、そうだね!
アキジロウ:ありがとうだワン!宜しくだワン!