日銀短観とは?業況判断指数(DI)とは?分かりやすく解説
日銀短観とは?
タロウ先生:日本の景気を把握して、適切な経済政策を行うための指標には、景気動向指数、日銀短観、景気ウォッチャーなどがあるワン!今回はその中の日銀短観について解説するワン!
あすか:日銀短観…にちぎんたんかんて読むのかな?
タロウ先生:そうだワン!正式な名前を『企業短期経済観測調査』と言い、「TANKAN」(タンカン)という呼び方で海外からも注目されている指標だワン!
あすか:へえ、そうなんだ!具体的にな、どういう調査なの?
タロウ先生:日銀短観は、日本銀行が年に4回、資本金2000万円以上の企業1万社へ行うアンケート調査のことだワン!
この年に4回とは、3・6・9・12月だワン!
あすか:日本銀行が行うアンケート調査なんだね!どんなアンケートなの?
タロウ先生:アンケートの内容は2種類あるワン!
1つ目は、「計数調査」といって、売上、損益、設備投資などの実績や予測の調査だワン。
2つ目は、「判断調査」といって、今の会社の状況や資金繰り、雇用人数などに関する調査で、「良い・さほど良くない・悪い」の3択だワン。
この「判断調査」は、経営者達が今どんな考えをしているのかを把握できるので、かなり重要視されているワン!
日銀短観の業況判断指数( DI)とは?
タロウ先生:この前、内閣府が発表する『景気動向指数(DI・CI)』について勉強したワン!
この日銀短観にて発表されるデータにも、『業況判断指数(DI)』というものがあるワン。
DIは、投資をする際などにも注目される指数だワン!
ちなみに、DIとは何の略か、覚えているワン?
あすか:ええと、たしか、「ディフュージョン・インデックス」だったかな?
タロウ先生:正解だワン!
あすか:やった!
タロウ先生:この業況判断指数(DI)は、先ほどの 「判断調査」 で行う 「良い・さほど良くない・悪い」の3択結果より、「良い」と答えた割合から「悪い」と答えた割合引いて求めるワン。
この数値がゼロ以上なら、景気が良いと判断されるワン!
あすか:へえ、そうなんだ!
タロウ先生:この指数は製造業と非製造業に分かれているんだけど、在庫の影響を受けやすい製造業は景気に敏感に反応するので、大企業の製造業の業況判断指数(DI) は特に注目されているワン!
なので、ニュースなどで一般的に報じられる業況判断指数(DI) は、大企業の製造業の数値なのだだワン!
あすか:なるほど、じゃあ、ニュースで業況判断指数(DI) が悪化してるって報じられても、それは大企業の製造業の数値であって、他の業種では好調だったりする可能性もあるんだね!
タロウ先生:そうだワン!他の業種などについて詳しく知りたい場合は、日本銀行のホームページで見ることが出来るワン!
あすか:そうなんだ!投資とかをやるならそういう経済状況も把握したほうが良いってことだね!
今日もありがとう!タロウ先生!
タロウ先生:どういたしましてだワン!