消費者物価指数(CPI)とは?企業物価指数(CGPI)とは?わかりやすく解説
目次
物価の動向を見る2つの指標
今日は『消費者物価指数』『企業物価指数』について勉強したいと思うワン。
そもそも、物価とはどういったものかわかるワン?
ええと、物価とはその文字のとおり、物の値段…?
そうだワンね、物価とは、あらゆる物の値段の平均のようなものワン。
そして、消費者物価指数とは、『消費者』が購入する物についての物価変動を表す数値だワン。
同じように企業物価指数とは、『企業』が購入する物についての物価変動を表す数値だワン。
それでは、ひとつづつ詳しく見ていくワン!
なるべく分かりやすくお願いします!
消費者物価指数(Consumer Price Index)
消費者物価指数は、消費者が購入する物やサービスについての物価指数だワン。略してCPIと言ったりもするワン。
総務省が毎月発表しているワン。
ねえねえタロウ先生、物価は「モノの値段の平均」ってことは分かったけど、物価指数っていうのは?
物価指数とは、例えばある年の物価を100とし、そこから上がったか下がったかを表す数値だワン。翌年の数値が110だったら物価は上がったことになるし、90だったら物価は下がったことになるワンね。
さて、消費者物価指数には、次の3種類があるワン!
①総合CPI
私たちが消費するものやサービスのうち、主なもの約600種類について統計を取った物価指数。(2015年基準)
600種類の対象部品のうち、4分の1を、食料品が占めるワン。
②コアCPI
総合CPIの中から、生鮮食品(魚介類、野菜、果物)を除いて算出された数値。
生鮮食品の値段は気候などの影響を受けやすく、経済状況とは関係のない動きをする場合があるため除外しているワン。
③コアコアCPI
コアCPIからさらにエネルギー(電気・ガス・ガソリン・灯油など)を除いたもの。
エネルギーは海外からの輸入が多く、円安・円高によって価格が変動するため除外しているワン。
また、コアコアCPIは、
『生鮮食品とエネルギーを除いたもの』
という定義の場合と、
『食品(酒類を除く)とエネルギーを除いたもの』
という定義の場合があるので、コアコアCPIと呼ばれているデータを利用する際は、どのような定義で呼ばれているのか注意が必要だワン。
企業物価指数(Corporate Goods Price Index)
企業物価指数は、企業間で売買する物品についての物価指数だワン。
こちらは、日本銀行が毎月発表しているワン。
企業物価指数についても、主に次に挙げる3種類があるワン。
①国内企業物価指数
国内で生産された、国内企業間での取引価格を対象として統計を取った物価指数。
原則として生産者出荷段階での価格の調査となる。
2015年基準では、対象品目はおよそ750種類だワン。
②輸出物価指数
日本から海外へ、商品が積み出される段階の価格で統計を取った物価指数。
円ベースと、他国の通貨ベース両方の指数が発表される。
こちらも2015年基準では、対象品目はおよそ200種類だワン。
③輸入物価指数
海外から日本へ、商品が到着する段階の価格で統計を取った物価指数。
円ベースと、他国の通貨ベース両方の指数が発表される。
こちらも2015年基準では、対象品目はおよそ250種類だワン。
まとめ
『消費者物価指数』も、『企業物価指数』も、金融政策や経済施策を判断するための重要なデータだワン。
今日も勉強になりました、ありがとう、タロウ先生!
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