【FP試験対策】法定相続分とは?一覧図とともに解説
法定相続とは?
タロウ先生:まず「相続」の意味だけど、相続とは、亡くなった人(被相続人)の財産を他の人が引き継ぐことだワンね。
あすか:うん。
タロウ先生:その財産を引き継ぐ順位や割合については、民法で定められているワン。これを法定相続分というワン。
但し、遺言がある場合はそちらに書かれている内容が優先されるワン!
あすか:法定相続分よりも遺言の方が強いんだ!
タロウ先生:そうだワン。だから遺言は、偽造などを防ぐため、書き方などが厳格に定められているワン。
遺言の書き方・方式についての記事は、以前の記事を参考にしてほしいワン!
【FP試験対策】直筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の書き方について
あすか:うんうん、確か遺言は、書き方が間違えてたりすると無効になっちゃうんだよね。慎重に作成しないといけないね。
タロウ先生:そうだワン。
あすか :それで、遺言が無い場合は、法定相続分のとおりに遺産を分けていくんだね。
タロウ先生:そう、法定相続分に従って分割するワン。でも、最終的には相続人全員の合意が必要だワン。
相続人全員の合意が得られない場合は、家庭裁判所へ遺産分割調停の申し立てを行うワン。
また逆に、相続人全員の合意があれば、法定相続分の通りに分けなくても良いワン。
あすか:へぇ~、そうなんだ。
法定相続分の一覧表
タロウ先生:さて、実際に法定相続分の内容、つまり順位や割合について見ていくワン。
まず、配偶者は常に相続人になるワン。そして次に相続人となる順位は、
第1順位…子
第2順位…直系尊属
第3順位…兄弟姉妹
となっているワン。
あすか:第2順位の直系尊属っていうのは何?
タロウ先生:直系尊属(ちょっけいそんぞく)とは、父母、祖父母など、親と同列以上の前の世代の血族のことだワン。
あすか:なるほど、ちょっと分かりにくいから第2順位は親として考えるね。例えば子供がいない夫婦のどちらかが亡くなったら、その配偶者と親が相続人になるって感じ?
タロウ先生:そうだワン。割合なども決まっているから、ちょっと一覧表を作ってみたワン!
あすか:へぇ~。配偶者と他の人の順位によって、割合が変わってくるんだね。
あと、配偶者がいない時は、割合で分けずに順位の高い人が全てを相続するんだね。
タロウ先生:そうだワン!
また、上記の他に「代襲相続(だいしゅうぞうぞく)」や養子がいる場合など様々なケースがあるワンね。それらについては、また次回説明するワン!
あすか:わかりました!相続ってなんだか奥が深そうだね。次回もよろしくお願いします!今日もありがとう、タロウ先生!
タロウ先生:どういたしましてだワン!