NISA(ニーサ)とは?つみたてNISAとの違いは?メリット・デメリットも分かりやすく解説

NISA(ニーサ)とは、2014年から始まった、個人投資家の為の税制優遇制度です。
イギリスの個人貯蓄口座・ISA(Individual Savings Account)をモデルにしており、日本版ISA(Nippon Individual Savings Account)の頭文字をとりNISA(ニーサ)と呼ばれています。

2018年からは、「つみたてNISA」という制度が新たにスタートしました。
今回は「NISA(ニーサ)」「つみたてNISA」それぞれの違いや特徴を、初心者の方でも分かりやすいように簡単にまとめてみました。

※こちらの記事は、作成時(2020年4月)時点の情報をもとに作成しています。

NISA(ニーサ)とは?

NISA(ニーサ)とは、株式投資や投資信託などを支援するための非課税制度です。
専用の口座を開設して運用し、そこで得た利益(配当・譲渡益等)が非課税になります。

通常だと約20%の税金がかかるところ、NISA(ニーサ)では非課税、つまり0%なのだワン。

じゃあ、利益が丸々手に入るんだ!
それはお得だね!
非課税になるのは、「NISA(ニーサ)」も「つみたてNISA」も同じ?

そうだワン!
それでは、「NISA(ニーサ)」と「つみたてNISA」について、共通点と違いを解説していくワン!

「NISA(ニーサ)」と「つみたてNISA」の共通点

まずは2つに共通するメリット、デメリットだワン。

メリット:譲渡益や配当が非課税(通常は約20%課税)

NISA(ニーサ)・つみたてNISAを運用して得た譲渡益や配当益は非課税になります。

例えば、NISA(ニーサ)口座で100万円分の株を買って、1年後に130万円で売却するとするワン。

その場合、通常だと利益分の30万円約20%の税金がかかるので、実際に手元に残るのは24万だけど、、NISA(ニーサ)なら非課税の為30万円まるごと手に入るという事だワン。

これがNISA(ニーサ)の最大の特徴でありメリットだワン。

デメリット・注意点①:利益が出ないと意味がない(逆に損かも?)

NISA(ニーサ)・つみたてNISAは、iDeCo(イデコ)のように掛け金の所得控除などが無いので、利益を出さなければ優遇が全く受けれれません。

iDeCo(イデコ)については、以前の記事で解説しているので参考にしてほしいワン!

iDeCo(イデコ) 個人型確定拠出年金とは?デメリットはある?分かりやすく解説

また、もし損失を出してしまった場合、通常であれば「損益通算」といって、他の利益と相殺して所得税を抑えることが出来ますが、NISA(ニーサ)・つみたてNISAでは損益通算が出来ません。

なので損失を出した時は、負の要素となってしまう場合があるワン。

そうなんだ、なかなか難しいね。初心者が始めやすいイメージがあったんだけどな。

そうだワンね。
NISA(ニーサ)とつみたてNISAのどちらかといえば、初心者の方にはつみたてNISAの方がお勧めだワン。
理由は後程お話しするワン。

デメリット・注意点②:NISA(ニーサ)とつみたてNISAは、どちらかしか選べない(年単位で切り替えは可能)

これはデメリットというよりも注意点ですが、NISA(ニーサ)とつみたてNISAは、どちらか片方しか選べません。
ただし、年単位で切り替えることは可能です。

例えば今年NISA(ニーサ)で株を運用していて、来年つみたてNISAに切り替えた場合、今年買った株はNISA(ニーサ)でそのまま保有可能だワン。

NISA(ニーサ)・つみたてNISAはどうやって始めるの?

どちらも証券会社や銀行などで専用口座を作り始めるワン。
お勧めは、ネット証券だワン。ネット証券ならコストも低く、夜でも取引が出来るワン

NISA(ニーサ)の特徴

それでは、それぞれの特徴について解説していくワン。
まずはNISA(ニーサ)についてだワン。

購入可能枠・期間

年間120万円分まで購入でき、最長5年間保有可能。(最大で600万) 
(購入可能枠上限の120万円まで使わなかったとしても、余った額を翌年への繰り越すことは出来ません。)

購入できる投資商品

日本株、外国株などの様々な株を、自分の好きなタイミングで購入可能です。

5年間の非課税期間が終わったあとは?

5年間の非課税期間が終わったら、次の3つから選択します。

①翌年の非課税枠に移す
②通常の課税口座に移す
③売却する

①の翌年の非課税枠に移すことを、ロールオーバーというワン。

制度はいつまで?

現在、NISA(ニーサ)は2023年までの制度とされています。
2023年まで購入が可能なので、最長でそこから5年、つまり2027年まで非課税で保有することができます。

つみたてNISAの特徴

購入可能枠・期間

年間40万円分まで購入でき、最長20年間保有可能。(最大で800万) 
(購入可能枠上限の40万円まで使わなかったとしても、余った額を翌年への繰り越すことは出来ません。)

購入できる投資商品

金融庁が選んだ、積立に適した投資信託のみで、自動積立となります。

NISA(ニーサ)は自分で株等を選んで購入するけれど、つみたてNISAで購入できるのは特定の投資信託のみだワン。

金融庁が選んだ商品のみなので、初心者にはこちらの方がお勧めだワン。

20年間の非課税期間が終わったあとは?

20年間の非課税期間が終わると、つみたてNISAはロールオーバー(非課税枠への繰り越し)が出来ないので、通常の課税口座に移ります。

制度はいつまで?

現在、つみたてNISAは2037年までの制度とされています。
2037年まで購入可能なので、最長でそこから20年、つまり2056年まで非課税で保有することが出来ます。

まとめ

NISA(ニーサ)とつみたてNISAは、似ているようで結構違いがあるんだね。

投資初心者の人なら、つみたてNISAで少額ずつ始めるのが良いかもしれないね。

そうだワンね。
NISA(ニーサ)・つみたてNISAは、「運用益非課税」という事ばかりがもてはやされているけれど、「投資」に変わりはないので、利益が出るか分からないという認識が大切だワン。

しっかり知識をつけて、上手に利用することが出来ればとてもお得だと思うワン。

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