ユニクロ危機!アメリカから輸入差止めされた理由とは?
目次
ユニクロ製品が、アメリカの税関で輸入差し止めされていた
ユニクロのシャツが、2021年1月にアメリカの税関で差し止めされていたことが明らかになりました。
これはびっくりなニュースだね、一体何があったのかな?
今日はその理由や背景について詳しく見ていきたいと思うワン。
原因は、製品に使用されていた原料の生産地
生産地が問題って、どういうこと??
今回差し止めになったユニクロのシャツには、『新疆ウイグル自治区』で強制労働により生産された綿が使用されている疑いがあるとのことだワン。
『新疆(しんきょう)ウイグル自治区』??
まずは『新疆ウイグル自治区』について説明するワン。
新疆ウイグル自治区とは?
『新疆ウイグル自治区』とは、中国の北西部に位置した国家行政区画で、160万平方キロメートル以上の広さを持った中国最大の自治区です。
今非常に問題となっているのは、中国政府によるウィグル人への弾圧です。
中国共産党は、ウィグル地区に住むウィグル人たちへの強制労働、強制不妊手術、そして集団殺害を行っているという指摘がされています。
また、中国政府が何十万人ものウィグル人を収容施設に入れ、肉体的、精神的な拷問を行っているという記録文書も流出しています。
アメリカ政府は、中国政府がウィグル人に行っている行為をジェノサイド(集団殺害)と認定しています。
それで、このウィグル地区で強制労働によって作られた綿を使用しているということで、ユニクロの商品が差し止めになったということだね。
その通りだワン。
それに対してユニクロは、『強制労働によって作られた綿は使用していない』と反論したけれど、アメリカ側はその訴えを退けたワン。
そうだったんだね。
ユニクロの輸入差し止めは、アパレル業界に影響をもたらす??
ユニクロは、世界的にも有名なブランドだワン。
そんなユニクロの製品が、輸入差し止めされたけれたということは、今後アパレル業界に大きな影響を及ぼす可能性があるワン。
確かに今回の件で、他のアパレル会社も、アメリカから輸入差し止めされないように、最新の注意を払うようになるかもしれないね。
それに、ユニクロの商品が販売されなくなったら、その分他の企業の商品の売上にも影響するかもしれないね。
そうだワンね、今後も差し止めが続くのか、そしてユニクロを子会社に持つ株式会社ファーストリテイリング・柳井社長はどういった判断をするのか、これからの動きにも要注目だワン。
そして、『新疆ウイグル族自治区』で起こっていることが早く明らかになり、少しでも良い方向へ進んでいってほしいワン。
ユニクロや楽天から見る、アメリカ・中国との関係
アメリカが『中国政府によるウィグル人への人権侵害』を問題視し、制裁を行っている状況の中、ほかの日本企業も決して他人ごとではないワン。
例えば、2021年3月、楽天が中国の大企業『テンセント』の子会社より657億円もの出資を受けたのだけれど、それにより楽天の持っている情報が中国政府に流出すること等を懸念したアメリカ政府・日本政府は、楽天を監視対象とすることを発表したワン。
あの『楽天』が、アメリカ政府と日本政府の監視下に置かれるってこと!?それはびっくりなニュースだね。
楽天はおよそ一億人もの顧客を持っているため、もしも中国にその情報が流出したら日本はとてつもない影響を受ける事が予想されるワンワン。
確かに、もしも日本の大事な情報が中国へ流れて行ってしまうのは大変危険なことだよね。
だからアメリカや日本の政府が動いたわけだね。
その通りだワン。
中国はとても大きな市場で、企業からすると魅力的ではあるかもしれないけれど、今回のユニクロや楽天の件があるように、企業も関わり方を考える必要があると思うワン。
私たちも、経済や政治に対しての関心を高めること、そして誤った情報に左右されないよう、気を付けることが大切だね。