老齢年金についてだワン!

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タロウ先生:今日は年金についてのお話だワン!
国が運営する公的年金は「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」の3種類があるワン。

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あすか:年金て3種類もあったんだ。「老齢年金」は、65歳から受け取れる年金の事だよね?

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タロウ先生:その通りだワン。
残りの「障害年金」は、被保険者が一定の障害者になった場合に給付される年金だワン。「遺族年金」は、被保険者が亡くなった場合、遺族に給付される年金だワン。
今日は最も身近な「老齢年金」について、簡単にお話するワン。

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あすか:うん、年金の仕組みって難しくて良く分からないんだよね。簡単にお願いします!

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タロウ先生:まず、老齢年金「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2種類に分かれるワン。

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あすか:早速難しい言葉が出てきた!基礎年金と厚生年金??

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タロウ先生:そうだワン!「老齢基礎年金」は、その名の通り基礎となる年金だワン。
「老齢厚生年金」は、基礎の上乗せの年金で、加入者は「第2号被保険者(いわゆるサラリーマンなど)」に限られるのだワン。この2つは、受給できる条件がそれぞれあるワン。

まず、「老齢基礎年金」の受給条件は、保険料納付期間が10年以上ある事が必要だワン。(※納付期間は、保険料免除期間・合算対象期間を含む)
平成29年7月31日までは25年間だったけど、10年間に縮小されたワン。

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あすか:それって、10年間保険料を納付していれば将来年金が受け取れるっていうこと?そしたら11年以上納付する必要はないっていうこと?

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タロウ先生:そういうことではないワン。この年数はあくまでも受給する条件の話であって、10年間だけ納付した人とそれ以上納付した人とでは受け取れる金額が違うワン。

公的年金は20歳以上60歳未満のすべての人が加入する保険なので、その期間ずっと納付していれば40年間納付することになるワン。
40年間納付して初めて基礎年金を満額受け取ることが出来るのだワン。ちなみに満額とは、約78万円(年額)だワン。
10年以上納付期間があれば受給資格は得られるけれど、受給金額は満額に対しての納付期間の割合のみになるワン。例えば10年なら、約19,5万円(年額)となるワン。

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あすか:そういうことか。つまり、9年しか納付してなかったら受給資格すらないってことか。それはもったいない話だね。

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タロウ先生:そうだワン、10年以上納付すれば満額もらえるという事ではないので、注意が必要だワン。
次に「老齢厚生年金」の受給条件だワン。

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あすか:老齢厚生年金…、あ、基礎年金の上乗せの年金の事だよね。

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タロウ先生:そうだワン。「老齢厚生年金」の受給条件は、「老齢基礎年金」の受給要件にプラスし、厚生年金の加入期間が1ヶ月以上あることが必要だワン。
こちらも受給金額は、納付した金額や期間によって計算されるワン。給料が高ければ、納付する厚生年金の額も多くなるので、納付期間が同じであれば給料が高い人の方が受給できる金額も多くなるワン。

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あすか:そうだよね、高い給与をもらっている人は生活水準が高そうだから、年金も多くもらわないと生活が成り立たなそうだもんね。

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タロウ先生:それは人によると思うワン…。
ちなみにさっき、「老齢厚生年金」は第2被保険者(サラリーマンなど)しか加入できないと言ったけど、第1号被保険者(自営業者など)がその代わりになる制度として加入できる「国民年金基金」や「付加年金」があるワン。

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あすか:そうなんだ、なんとな~く老齢年金の基本が分かったかも。今日もありがとう、タロウ先生!

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